
日本でよく見られる北欧住宅は、スウェーデンの農家をモデルにしています。しかし、実際に北欧3国、デンマーク・スウェーデン・ノルウェーを廻ってみると、国や地方、階層によってさまざまでることを、改めてこの目で見て実感しました。
北欧デザインの基本は、シンプルかつモダンな印象を与える直線です。イタリアン・デザインが優美な曲線で表現しているのとは対象的な感じです。
家の外観は、シンメトリー(左右対称)になるように玄関や窓がレイアウトされ、外壁には北欧パイン材を縦張りし、屋根には波瓦が載っています。この組み合わせが幾つも並んでいる様は、一見、単調のように思えますが、新鮮な印象を与えてくれました。何百年もの間、守り続けてきた、という歴史と文化の深さを感じさせてくれるのです。
200年前に建てられたという集合住宅を見ると、外観は現在の住宅とまったく同じでした。流行にとらわれない伝統的なスタイルが、いまも受け継がれている証です。
インテリアでは、北欧パインと白い壁とのコントラストが木の質感を最大限に引き出し、明るい室内空間を生み出しています。冬になると陽が出ているのが4〜5時間となるため、そうした生活環境から生まれたのかと想像をふくらませてみました。また、厳しい冬にこそ、パインの温もりが必要だったのかもしれません。
北欧の住宅は、長い歴史と伝統、そして厳しい冬の寒さに育てられてきたのです。







